【253系】引退直前 グリーン車乗車体験から東京駅併結作業まで


 先月2010年5月のYYのりものフェスタのリベンジの意味も含めて高い料金払って乗った成田エキスプレスN'EX 253系グリーン車ですがそのレポートとか感想等をいくつか。

 今回乗ったのは、先頭グリーン12号車(クロ253)の窓際一人がけシートです。東京向進行方向右側で車輌の中ほどになります。 座席番号は12号車 5Cで残念ながらグリーン個室ではありません。
 大船駅から乗車して東京駅までの乗車です。まあひとりで4人用の個室乗っても左側しか見えないのでは、すれ違う対抗列車が見えないので面白くないわけで。

 N'EXグリーン車(クロ253-0番台)のシートの乗り心地ですが、大船駅から東京駅までは大したカーブもなくほとんど直線で線路状態も比較的良くさらにスピードも無理せず80-100km/h走行位(最高120km/h)なのでほとんど揺れも振動も感じることはありませんでした。1時間ほどの乗車時間で、ほとんど席に座っていましたが何も問題なく快適ですというところでしょうか。

【253系 クロ253-7 グリーン個室シート】

当日乗車した車輌の先頭12号グリーン車 

グリーン車先頭部入口 グリーン個室は入って左で座席が右 【253系 クロ253-7 開放座席シートと車内】

N'EXグリーンマーク

よーこそジャパンマーク ヨコソーってスーパーがあるんですが見間違えます・・・


 ところで、N'EXグリーン車(クロ253-0番台)のシートピッチは1090mmですが、同じ路線を走っている横須賀総武線の普通列車のE217系のグリーン車(サロE216/E217)のシートピッチでも970mmあり、またリクライニング機構も方向転換機構もあります。逆に253系の普通車でもリクライニングのない集団お見合い式シートの車輌もありました。

 さすがにN'EX253系のグリーンやの一人がけシートは幅も広く、シートの生地や構造はクロ253の方がコストが掛かっているようですが、乗り心地自体は大して変わりませんでした。
 ちなみに当日253系の同じグリーン車には、大船駅から武蔵小杉駅まで自分の他には乗客なしで、武蔵小杉駅から一人乗ってきた乗客も東京駅で下車してました。品川駅10人程度乗車してきましたが、乗車してきた乗客は体格の大柄な外国人の方が多く見られました。 
【253系 モハ253-107 シートと車内】

 比較の意味も含めて帰路にE217系のグリーン車→に乗ってみましたが、日本人の平均的体格の男性(当方の身長173cm 70kgで)であれば、どちらでも体感的な違いはほとんど変わらない十分な広さと乗り心地です。
 あとは海外旅行時に手荷物をどれだけ持っていくかでしょうか。E217系のグリーン車は2階建て部分は荷物を置く網棚がありませんが、大荷物でなければ、車輌前後の平屋部分でも問題ないかと思います。

 逆に言うとE217系のグリーン車(サロE216/E217)が非常にコストパフォーマンスが良いということでしょうか。

【E217系 サロE217 シートと車内】


 ここで例えば同日の12時に成田空港駅着こうとする場合の大船駅と成田空港間の利用料金と所要時間の比較は下記のようになります。 車輌の装備、シートの乗り心地や所要時間程の違いが値段程にあるかと言うと正直疑問です。
大船駅 → 成田空港駅 JR運賃  (距離125.7km)  

2,210円

成田エクスプレス21号    (NEX特急直通)
10:10発 → 11:57着 1時間47分 107分

NEXグリーン特急指定料金  3,780円
NEX特急指定料金       2,090円

横須賀線→成田エクスプレス (品川駅で普通列車からNEX特急に乗継)
大船駅   品川駅  成田空港駅         総行程時間 120分
09:57発 → 10:37着         40分
        10:50発 → 11:57着  67分     成田エクスプレス21号    

1,460円

横須賀線エアポート成田   (普通列車 直通)
09:22発 → 11:44着 2時間22分 142分  

普通車グリーン料金 平日 51km以上   950円



【253系】 N'EXの車窓から動画 vol.1/5-5/5 大船−東京併結編


 成田エクスプレス N'EX 253系の引退ラストラン1週間前の2010.06.23に大船駅発11:10から東京駅12:01までN'EX 23号 12号車(グリーン車)に乗車した時の車窓風景HD動画です。

 座席位置は先頭12号車5C 進行方向右窓側の一人掛けシートで、窓の桟部分に吸盤状の脚が付いた三脚(1脚?)でカメラを固定。

 天気が、曇天で時々小雨が降るような天気だったり、窓も汚れてたりで、今ひとつ画質が良くありませんが乗車時の雰囲気はわかるでしょうか。
 各動画は10分の長さ規制の為に大船駅―東京駅間を5分割してあります

【SONY DSC-HX5Vと吸盤三脚による車窓撮影風景】


 普段毎日のように使っている路線でもビデオに撮ってみると思わぬ発見や踏切の中で通過列車を撮影したような通常ありえないような絵が撮れるものです。

【HD】253系 N'EXの車窓から vol.1/5 大船−戸塚駅編(約7分)

【HD】253系 N'EXの車窓から vol.2/5 戸塚−横浜駅編(約10分)

【HD】253系 N'EXの車窓から vol.3/5 横浜−武蔵小杉編(約10分)

【HD】253系 N'EXの車窓から vol.4/5 武蔵小杉−品川駅編(約8分)

【HD】253系 N'EXの車窓から vol.5/5 品川−東京駅併結編(約10分)


撮影はSONY DSC-HX5V HD1080i Windows Live ムービーで簡易編集 1080pで保存後にYoutubeにアップロードした物です。


 正直、このHD動画「253系 N'EXの車窓から」の企画はイマイチでした。というのも成田エクスプレスは、横須賀・総武線を走るわけですが、都内に入ってから周囲は防音壁のような壁がほとんどで、首都高のように、大きな下水溝の中を走っているような感じで、景色はほとんど見えません。

 さらに、品川駅からは地下鉄区間に入るので外は真っ暗で、途中の新橋駅位しか見えません。そのまま東京駅に付くまでは、どこを入っているのかすらわかりません。車内放送はほとんどなくリアルタイムの走行位置表示板が車内の端部にはありますが車輌中央の座席からは見えません。

【下車する所で東京駅以降車内サービスのお姉さんと・・】


 自分の前の席に乗っていた外国人の方は品川駅から乗って早々音楽プレイヤーを聞いていましたが、何も無ければあまりにも手持ちぶたさです。最近の通勤電車の方が液晶TVが付いていたりして暇を持て余すことがないかもしれません。

 高い特急料金取って国際空港直通の特急成田エクスプレスを名乗るのなら、例えば各座席に液晶モニターを設置して、日本各地の観光地情報やら空港や電車の運行状況とか、インタネット常時接続で各情報等を提供位のサービスをしても良い気がします。

 さすがに成田エクスプレスも新型のE259系には無線LAN設備が付いているようですがそれでもPCは各自持込みで事前に無線LAN会社と契約が必要とかトンネルでは使えないとかまだまだ遅れている気がします。

 ということで、装備的に時代遅れになってしまった253系が車両自体はまだまだ使えるのにそのほとんどが廃車になってしまう理由がわかったような気がします。
 91年の登場当時はバブル末期で設計にもコスト的にも余裕があったはずですが、無駄にシートのデサインや材質にお金をかけただけで、先々のことを考えておらず、時代の流れに付いて行けなかったということでしょうか。

 ちなみに、自分はこの253系の車輌のデザインは好きです。他に好きな最近の車輌では横須賀・総武線のE217系、スーパービュー踊り子251系、新幹線500系と後は京急の新旧1000形、600形、2100形あたりがあります。


 話がそれましたが、東京駅で最後に253系の併結作業を見て撮影もしてきました。東京駅に到着後に先頭の12号車から最後部の7号車まで移動しなければなりませんでした。

 直線で約120mでホームがそれ程混んでなければ余裕で行けると思っていましたが、予想以上にホームに柱や人の邪魔が多かったりで、その時のカメラDSC-HX5Vの撮影の手ぶれシーンも含めて253系の6輌+6輌の併結作業を上記の
【HD】253系 N'EXの車窓から vol.5/5 品川−東京駅併結編(約10分)の最後の方4分
に収録してありますので、興味がある方は見てやって下さい。

 ちなみに、併結作業のシーンは他のネット上の動画でも見られますが、車輌の連結後に貫通扉の開口動作や幌の連結は作業員が手動でやるのではなく、運転席から遠隔操作で自動で行っています。連結器の連結状態は乗務員が目視で確認していましたが、併結部分に作業員等は一切入っていませんでした。

【253系併結作業@東京駅】



【253系】成田エクスプレス N'EXラストランまであと1週間@大船駅+東京駅分割【E259系】

 JR大船駅にて撮影した253系の回送通過、入線発車シーン+E259系到着シーンをHD1080の動画ビデオにしてアップしました。

9:47 7番線下り 到着 E259 12輌 N'EX 2号 (第1編成+第11編成)
9:55 8番線下り 通過 253系 6輌 回送   (第7編成 Ne-07)
10:03 6番線上り 入線 253系 6輌 N'EX 21号 (第4編成 Ne-04)
10:10 6番線上り 発車 同上
11:02 6番線上り 入線 253系 6輌 N'EX 23号 (第7編成 Ne-07)

上記の他にも
10:18 7番線下り 到着 253系
11:10 7番線下り 到着 E259系

が大船駅に到着しましたが、撮りそこなってますので編成等未確認です。
 上記の東京駅までの253系乗車後にE259系の分割シーンの撮影もしてきました。

 253系の併結シーンとは併結vs分割の違いがあるので比較は難しいですが、253系は貫通幌が前後編成の両側から出てくるのに大して、E259系は貫通幌が片側からしか出ない分、心持ちE259系の方が動作が早いような気がします。

【E259系分割作業@東京駅】

【E259系 大船駅東京駅 到着入線分割発車シーン】



【253系】N'EX引退イベント後の転用去就 東武?長野?


 2010年6月30日に成田エクスプレス(N'EX)としての19年間の定期運行を終え、その引退後の去就が注目されていたJR東日本の253系ですが、今月7月上旬に横浜市金沢区の東急車輌へ回送入場後、新装試験塗装の第一次工事が終了し、JR横須賀駅にて関係者にお披露目されたました。

 253系は東武線直通特急「日光」「きぬがわ」用に転用されるとのことでしたが、東武線日光鬼怒川から 栃木-大宮-池袋を経由し、現状の湘南新宿ラインのルートを通ってJR横須賀線の横須賀駅まで運行延伸するとのことです。(停車駅は未定)

 来年2011年春の運行開始にともない「(仮称)日光湘南エクスプレス(NSX)」としていますが、今後新塗装を何種類か追加で披露し、新名称とともに公募にて決めるとのことです。

【新塗装253系 横須賀駅入線シーン】


 日光、鬼怒川は成田空港からは成田エクスプレス(N'EX E259系)で来た海外旅行者が、首都圏に停泊後に手軽に行ける北関東の観光地として有効です。

 しかしながら、海外旅行者が成田エクスプレスで直通で首都圏に来てもその後、日光、鬼怒川に行く場合のみならず、南関東の古都鎌倉、江ノ島湘南方面に行く場合や、米軍基地関係者が多く在住する逗子や横須賀方面に行く場合の乗り換え時の利便性に問題がありました。この利便性向上のをはかる為に、今回の延伸となるようです。

 海外旅行者は首都圏の主要駅(横浜駅、新宿駅、池袋駅)で同じホームで乗り換えができるので、大きな荷物がある場合等に非常に利便性が高く、また、日光鬼怒川方面と鎌倉湘南横須賀方面の行き来も楽になります。さらに、海外旅行者のみならず、関西、九州他の地方都市からの国内旅行者に取っても非常に有効な移動手段となること思われます。

 すいません。この←↑新塗装253系 横須賀駅入線シーンは嘘八百の妄想です。m( ' )m

 自分の住んでる横須賀線沿線には、京急以外の特急列車は来ません。一度でいいからJR特急が運行して欲しかったので妄想してしまいました。

 さらに、うちの両親の実家が栃木県でしょっちゅう横須賀と日光宇都宮方面の往復をするので、段差がないバリアフリーの横須賀駅までよく送っていくのですが、湘南新宿ラインが逗子駅発着なので乗り換えや待ち時間が面倒なのでつい・・・・


三次元模型設計概論
http://3dmodel.jp/
ロボペ研究所
http://robope.com/
三次元模型設計概論更新記録
What's new Blog